
社会福祉法人にじの会理事長 石崎優仁
一昨年5月に新型コロナが5類感染症に変更され3年半続いたパンデミックが一応収束しましたが、その後もインフルエンザ等の感染症が継続的に発生しています。にじの会でも昨年2回の施設内感染が起こり短期間で収束できましたが、今後も感染症対策を採りながらの事業運営が継続されると思います。
昨年は、コロナ前の運営に戻すとともに、中期計画の3つの課題に向けて取り組んだ一年でした。
事業運営面で、地域交流行事については4年ぶりの公開講座や「にじの会まつり」「にじアートまつり」の本格開催等で多くの方々に参加していただけました。利用者の社会参加についてもデイズニーランド等の人気コースも復活した一泊・日帰り旅行やスポーツ大会・クリスマス会等の行事を楽しく実施できました。
「SDGsに資する法人運営」については、CO2削減と非常時電源確保のため「大沢にじの里」の送迎車両に3台EVを導入し急速充電設備とV2Hを設置しました。また、「大沢にじの里」「にじアート」建物の窓に遮光断熱・飛散防止フィルムを貼付し、夏冬の省エネと震災時の破損防止を進めています。地域共生社会に向けては、高齢者買い物送迎支援事業「かわせみ」の7周年と実施800回記念会を6月に開催し引き続き無事故で継続しています。また三鷹市内3カ所の子ども食堂への食事提供を継続するとともに、今年1月から大沢地区の子ども食堂をハーモニーで月1回開始しています。
「利用者支援の充実」については、利用者の自己表現や意思決定の支援と社会参加の再開を進めましたが、コロナ禍で機能低下が目立ち、開所21年で高齢化が進んでいることもあり身体の抵抗力の低下で重大な疾病が発生したり、認知症の発症や進行が多くなっています。今年は高齢化対応を第一で進める必要があります。同時に「にじアートの遊悠工房」や「大沢にじの里の園芸グループ」等で利用者の強みを発揮できる活動が提供され「寄り添う支援」の充実も進んでいます。
「にじの会組織力の向上」については、まず業務効率化に向けて情報システムの活用が進んでいます。前年に導入した記録システムや情報サーバーの機能を活用して情報伝達のペーパーレス化や報告・アンケート等の直接入力化が実施できており、今年は更に有効活用を進めていくことが期待されます。他方、4月の報酬改定で重度者支援の重視に伴い増加した支援報酬額と都の居住支援特別手当等を活用して職員の処遇改善に充当し、給与・手当の大幅な改善を実施しています。今年は、この労働条件の向上により雇用の継続と入職者の増加を実現し、より働きやすい環境を作り、より充実した支援サービスを利用者の方々に提供できることを期待しています。
また今年は、役員の改選時期にもあたります。法人設立以来23年間継続されてきた経営体制を、次世代に引き継ぐ時期になっています。「今年4月から3名の常務理事が就任し実務を担当する体制」が昨年秋の理事会で承認されました。それに基づく2025年度の事業計画や事業運営体制の準備が開始されております。にじの会の役職員全員で、世代交代とより充実したにじの会を実現していきたいと考えておりますので、皆様のご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。